独学で試験勉強をするのに大事なこと

社会保険労務士(社労士)の資格試験の勉強方法は様々ありますが、独学の勉強だけで資格試験に合格することは可能でしょうか?
書店で参考書や問題集を買い、コツコツ勉強するという方法です。
この勉強法は、多くの人が挫折してしまうようですが、それほど難しい内容の勉強なのでしょうかというと、そんなことはありません。
難しい勉強ではありますが、社会保険労務士(社労士)の資格に特殊な能力が必要とされているわけではなく、地道に学習を重ねていけば合格が可能な試験です。
挫折の大きな要因は、勉強時間の確保と根気です。
受験生のほとんどが社会人ですので、仕事と勉強を両立させなければなりません。
それには、今までの自分の生活スタイルを改めて勉強時間を作らなければなりません。
通勤の電車やバスの中、テレビやネットに使っていた時間、職場の同僚や友人と過ごす時間、趣味の時間などを制限して、勉強時間にあてなければなりません。
これらの自分である程度自分でコントロールできる時間の他に、急な残業や職場の飲み会など自分では調整ではきない時間もありますから、なかなか予定どおりに勉強が進みません。
そうした努力を1年近く続けて、合格を勝ち取ることができるのです。
1年は長いですから、勉強をあきらめて挫折してしまう人もいます。
勉強が難しいということよりも、どれだけ自分自身の欲望をおさえて、勉強を続けることができるのかが社会保険労務士(社労士)の資格試験合格の鍵と言えるでしょう。

試験の勉強法

社会保険労務士(社労士)の資格習得の理由を尋ねると、将来に対する不安をあげる人がたくさんいます。
現代社会で何が起きるかわかりません。

大企業に勤めていても、倒産やリストラなど思わぬ事が起こる世の中です。
不測の事態に備えて、資格を習得しておこうという人が増えているようです。
やはり名刺に書けるという実用的な資格が人気なようです。

社会保険労務士(社労士)も、人気のある資格の一つです。

勉強方法には、
①専門学校・予備校に通学する
②通信教育③参考書・問題集で独学などの方法があります。
どの方法でも、一番自分にあった方法で良いでしょう。

人事部・総務部などで実務経験のある人、法学系の知識のある人であれば、書店の参考書や問題集で独学で勉強することができます。
自分のわからない分野を埋めていけば良いのですから、勉強時間を短縮することができるはずです。一方、社会保険労務士(社労士)の勉強に必要な知識がほとんどなく一から始めるという場合には、どの参考書を選んで良いのかもわからない状態かもしれません。
最初から勉強するのであれで、通学での学習方法が最良の手段とでしょう。

講師に質問できるのは勿論のこと、カリキュラムがある、自習室など学習環境が整っているなどのメリットがあります。励ましあう仲間の存在も大きいでしょう。
しかし、通学する時間が取れない、費用が準備できない人もいますので、そのような場合には通信教育は便利な手段と言えます。

通販教育も学校と同様に、きっちりとカリキュラムが組まれていますし、講師に質問をすることが可能な通信気教育もあるようです。通学より少額の費用で済むのも魅力です。
ただし、独学の勉強となりますので、やり遂げるという強い意志が必要です。

⇒社会保険労務士試験の全貌を解説

社会保険労務士(社労士)の資格維持

社会保険労務士(社労士)の資格試験に合格しただけでは、労務士として仕事をすることはできません。
まず、全国社会保険労務士(社労士)会連合会に、社会保険労務士(社労士)名簿への登録を申請します。

労務士名簿に登録が完了すれば、「社会保険労務士(社労士)」の肩書で仕事をすることができます。

名簿の登録区分は3つに分かれており、開業社会保険労務士(社労士)、勤務社会保険労務士(社労士)、その他の形態があります。
試験合格後、連合会から登録申請の関連書類一式が送られてきますので、それに従って登録申請します。
入会初年度は登録申請費用がかかるため、まとまった金額が必要です。

登録免許税3万円、登録手数料3万円、開業会員入会金5万円(勤務会員の場合3万円)、開業会員年会費9万6千円(勤務会員の場合4万2千円)、講習費7万円、その他各支部会費がかかり、合計約30万くらいの費用がかかります。

2年度以降の資格維持費は年5~10万をみる必要があります。

資格維持の費用にはついては、開業の場合は当然自己負担となりますが、勤務形態の場合にはケースバイケースのようです。
会社からの要請で資格を取得した場合には、登録費用も含めて会社負担となるようですがも、個人的にスキルアップを目的に資格取得した場合には、自己負担かもしれせん。

いずれにしても、名刺に書ける資格ですから、会社に相談してみるのも良いかと思います。
資格のスキルを会社の業務に活用しているのであれば、資格手当などで対応してもらえる可能性があるでしょう。

社会保険労務士(社労士)資格の取得後の進路

勉強して勝ち取った社会保険労務士(社労士)の試験合格ですが、それだけで直ぐに社会保険労務士(社労士)になれるわけではありません。
社会保険労務士(社労士)として仕事をするためには試験合格後、全国社会保険労務士(社労士)会連合会へ登録をしなければなりません。
試験はマークシートですが、全科目について合格ラインを越えなければならないので、簡単には合格できません。
努力しての合格ですから、社会保険労務士(社労士)となった後の進路は気になるところです。

進路は様々で、独立して事務所を持つ人もいますが、企業の人事部・総務部勤務、金融機関、社会保険労務士(社労士)事務所に勤務する人が一般的です。
労務士は、保険や年金の書類作成や手続き提出が主な業務となります。

こういった独占的な業務だけで独立した事務所をもつことは、資金繰り的に厳しく、コンサルティングや年金相談などの売上も必要となってくるでしょう。
独立事務所を持つ労務士の中には、雇用関係の助成金申請手続きの代行を行っている者もいるようです。
こういったことを考えると、独立するには資格のメリットを活用する以前に、ビジネスをするうえでの営業的センスが必要となってくるでしょう。
独立前に、綿密な戦略と万全な準備をしなければなりません。

こういった理由から、企業の中で資格のメリットを生かしながら働く人が多いようです。
企業の中には、資格手当がついたり、全国社会保険労務士(社労士)連合会の年会費を負担してくれるなどの特典があったりする会社もありますから、独立する人が少ないのは頷けます。

社会保険労務士(社労士)の受験資格について

せっかく猛勉強したのに、受験する資格要件に満たなく試験が受けられなかったということがないように、まずは受験資格を確認することが重要です。
社会保険労務士(社労士)の資格試験を受験するためには、3つの受験資格があり、それらの条件のいずれか1つに該当し、かつ資格があることを証明できる書類を提出しなければなりません。

それほどに厳しい条件でないので、受験自体のハードルはそれほど高いものではありませんから、しっかり確認しましょう。
下記に受験条件を大まかに説明します。

①学歴
(1)昭和22年法律第26号制定の学校教育法による大学、短期大学、高等専門学校を卒業した者。
(2)大学で62単位以上を習得した者
(3)上記に記載した学校以外で、厚生労働大臣が認めた学校等を卒業、または所定の課程を終了した者
その他、専門学校の専門課程を終了した者や、全国社会保険労務士(社労士)連合会の個別受験資格審査により認められた者など
が、受験資格が認められます。

②実務経験
(1)社会保険労務士(社労士)、社会保険労務士(社労士)法人、弁護士、弁護士法人の業務の補助に従事した期間が通算で3年以上になる者。
(2)国、公共団体、特定独立法人、特定地方独立法人、日本郵政公社の役員又は職員として事務に従事した期間が通算で3年以上になる者。
その他、労働組合の役員や職員などの職務に従事した者なども受験資格があり、この場合も通算して3年以上の期間が必要となります。
(3)その他の国家試験
司法試験第一次試験、高等予備試験の合格者や、行政書士の資格を持っている者も、受験資格があると認められます。

社会保険労務士(社労士)の資格試験合格に必要な学習時間

資格試験には、国家試験と民間の資格の資格試験があります。職に就くという観点で考えるなら、やはり国家試験資格が有利と言えます。
国家試験の難易度はレベルCからレベルAAAまで段階があり、一番難易度の高い司法試験の合格率は1.5%の狭き門です。社会保険労務士(社労士)は難易度Aで、中レベルの難易度になります。

中レベルとはいえ合格率は7.5%ですから、合格を勝ち取るには一定の勉強時間が必要です。
一般的に、社会保険労務士(社労士)の資格取得のために必要な勉強時間は、約800から1000時間くらいと言われていますから、まとまった勉強時間の確保が必要となってきます。
平均勉強時間は、目安の時間です。社会人の場合には、受験者の職務や知識の習得度によっては、もっと短い勉強時間で済む場合があります。
例えば人事部で給与計算の実務に携わっている人であれば、ある程度の基本的知識が身についていますから、勉強時間は少なくて済むでしょう。

又、国家試験の中には、試験科目全てについて合格ラインの得点を取らなければ合格できない資格試験と、そうでない試験があります。税理士の場合試験科目は5科目ですが、一度合格した科目は無期限に有効な為、何年かけても5科目合格すれば良いので、難易度は低くなりレベルBとなります。

社会保険労務士(社労士)の場合は、8科目全てに各科目の合格ラインが設定されていて、かつ合計得点の合格ラインが設定されています。
その為、落とす科目というのが認められず、全ての科目をバランスよく勉強しなければなりません。